延岡で平安時代からの伝統文化を受け継ぐ ”鮎やな”の見学/ 宮崎県延岡市

こんにちは。本日もご訪問を頂きありがとうございます。
11.22-23に宮崎県延岡市へ行って参りました。

はじめましてのクライアント様、店舗の皆様からたくさんの温かいおもてなしを頂き大変嬉しい滞在となりました。

さて、みなさんは「鮎やな」はご存じですか。

「鮎やな」とは、川をせき止めてその一部に流れ口を作り、
成長して産卵のために川を下る鮎の習性を利用して、「落テ簀(おてす)」と呼ばれる竹のスノコの上に落ちた鮎を採る伝統的な漁法です。

やな漁は全国的に見られる漁法ですが、
中でも、川幅が100mを超える場所、さらに市街地の近くに仮設される「延岡水郷鮎やな」は非常に珍しく、他には類をみない壮大なスケールを誇ります。
例年、やなの架設は10月下旬頃に完成し、鮎が落ちる落テ簀(おてす)見学ができるよう、川の中に桟橋を架けます。

「延岡は鮎の宝庫」と称されるほど、延岡の鮎は有名です。
延岡の市街地を悠然と流れる一級河川の五ヶ瀬川は、水が清らか。

そんな「鮎の宝庫」である延岡で、毎年10月上旬から12月始めにかけて、五ヶ瀬川に「鮎やな」食事処がオープンし、
やなで獲れた鮎を、その場で塩焼きや味噌焼きなどにした鮎料理のフルコースを堪能することができます。
鮎以外にもチキン南蛮、メヒカリの唐揚げ、レタス巻きなどの郷土料理も用意されています。


平成13年、延岡市街地を流れる五ヶ瀬川の名物『鮎焼き』が、
環境省が提唱した、自然や文化に根ざし、将来に残したい香りのある風景を百箇所選定する『かおり風景百選』に認定されました。
九州では16箇所、宮崎県では唯一の選出となります。”

(以上 一社 延岡観光協会オフィシャルサイト  https://nobekan.jp/season/autumn/ayu/ より抜粋)

私達も、やながかかっているところでぴょんぴょん踊る鮎を観ることができました。

お食事の鮎のほうは、フルコースで養殖と天然、両方頂きました。

どちらもとても美味しかったです! 

これはせごし。中骨ごと輪切りにしています。横にはハスがら(ハス)がついています。

ご飯にも味噌汁にも鮎が入っていていいお出汁が出ています。

この延岡名物の鮎やなですが、歴史はかなり古く、平安時代から既に名産品として取り扱われていたそうです。
およそ300年前に、幕末の大老・井伊直弼のお姉さまが延岡の内藤家に嫁いだ際に
鮎やな見物に出かけて獲れたてを塩焼きにして食していた記録や、やなではしゃぐ女中の姿を軽妙な文章とスケッチで書き記しているそうです。
(延岡市内藤記念館 の文責より)



 

この伝統文化を守るために延岡の仕出し料理屋さんである、国技館様が食事として提供しています。
 



雨上がりの気温も高かった祝日に訪れましたが、県外からも訪れていて、
整理券で順番待ちをされるお客様がたくさんおられました。

ご家族で来られて、実際に鮎やなを親子で鑑賞し「体感する楽しさ」や自分たちが食べた鮎の姿を実際に観て「食育」を学ぶ経験ができる、
とてもいい「コトづくり」の場ができていると感じました。

鮎やなは期間限定で今年2022年は11月28日までの開催となっています。

ぜひ足を運んで美味しい鮎を食べていい思い出づくりをしてほしいですね。

 

 

 

 

 

 

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